北海道で自転車保険の加入が義務化されました。
2018年04月23日
北海道では2018年4月より「北海道自転車条例」が施行されました。
これにより、
・レンタサイクル業者の自転車保険加入が義務化
・個人の自転車保険加入の努力義務
が定められました。
増える「自転車条例」を定める自治体
最近、自転車に関する条例を定める自治体が増えています。
どの自治体も条例の内容は似通っており、主な内容は「自転車保険の加入義務」についてです。
自転車保険の加入を義務化する背景には、自転車事故での損害賠償問題があります。
自転車で事故を起こしてしまった場合、自動車事故と同様に相手に対して損害賠償責任が生じますが、万が一の備えをせずに自転車に乗っている方が多いのが現状です。
自転車は小さな子供でも乗ることができるため、「自転車は危険ではない」と認識している方が多いのでしょう。
確かに免許不要で誰にでも乗ることができる自転車ですが、決して安全な乗り物ではありません。実際に、1億円に近い額の損害賠償を請求された自転車事故もあります。自転車も自動車と同じで備えが必要になります。
【自転車の高額賠償事故事例】
自転車に乗った男子高校生が車道を横断したところ男性会社員(24歳)と衝突。相手の男性には「言語機能の喪失」などの後遺症が残ってしまい、平成20年に東京地裁が9,266万円の賠償金支払いを命じた。
(自転車事故の事例 より)
まだまだ低い自転車保険の加入率
自転車保険の加入率は、全国で約10%にも満たないと推計されています。今回条例が制定された北海道でも同様とされています。
ただ、自転車保険は単体の自転車保険以外にも、火災保険や自動車保険の「個人賠償特約」で加入している場合があります。これらの加入方法ですと、1契約で家族全員が補償対象となるので知らない間に自転車事故に備えてることも考えられます。
警視庁の調査によると、2017年に自転車にぶつかるなどをして歩行者が死亡・重傷となった事故のうち、加害者となった自転車運転手側の保険加入率は約60%だったとのことです。
思ったよりは高い数値といえますが、自賠責保険の加入が義務付けられている自動車に比べるとまだまだ加入率は少ないでしょう。
無保険の自転車に轢かれてしまったら、全く補償が得られないかもしれないので怖いですね。
自転車保険に入るのは自分のためでもある
自転車保険は相手のために加入するのはもちろん、自分のためにもなります。
先日、札幌で自転車に乗った大学生が小学生の男の子を轢いてしまい、大けがをさせる事故がありました。
この事故では、大学生がひき逃げで逮捕されましたが、公開された事故の映像を見た人の中には「飛び出した男児も悪い」との意見も見られました。
たとえ安全に自転車を利用していても、歩行者の急な飛び出しにより突然加害者となってしまうことも考えられます。相手のためだけでなく、自分のためにも自転車保険には加入しておきましょう。
そして、事故を起こさないためにも自転車は決して安全な乗り物ではないことを心に留め、ルールを守って乗りましょう。
北海道で自転車保険をお探しの方へ
このサイトでは、全日本交通安全協会が提供している自転車保険「サイクル安心保険」について紹介しています。
サイクル安心保険は月々100円程度の保険料で加入でき、本人・家族が賠償責任費用を負ってしまうケースでも年間1,230円の保険料で最大1億円まで補償してもらえます。
年間でもわずか1,230円の負担です。
(サイクル安心保険の詳細については https://cycle-anshin.com/guidance/ をご参照ください)
北海道では自転車による事故が増えています。
もしもの事態が起きて大きな賠償責任を負う前に、自転車保険による安心をぜひ確保しておきましょう。
【ご注意】※このページはサイクル安心保険の概要を説明したものです。詳細は「サイクル安心保険」ご契約手続き画面をご確認ください。